宮城と山形の県境に位置する蔵王連峰。立ちこめていた霧が晴れ、視界が開けた先、すり鉢状の火口壁の底に姿を現す「御釜（おかま）」と呼ばれる湖。一帯は約3万年も前から爆発的な火山活動が始まったと考えられており、噴火後のくぼ地に水がたまって出来た火口湖とされ、直径325メートル、最大深度27・6メートルを有しています（1968年調査）。青く見える水面は、太陽光の当たり方で様々に色を変えるため「五色湖」とも呼ばれています。近くまで車で行けるので近くまで車で行くことができ、四季折々の絶景ドライブが最高です。

山形県を縦走する奥羽山脈のほとりに佇む、歴史ある温泉街。銀山温泉の名は、江戸時代初期に最盛期を迎えた鉱山「延沢銀山」に由来しています。銀の採掘場で働く鉱夫たちが疲れを癒した温泉は、やがて湯治場として栄え、温泉街に発展。昭和初期には三層四層の木造旅館が軒を連ね、昔ながらの町並みをそのまま残しています。雪深い冬にこそ、銀山温泉の真骨頂を味わえるといえ、一面の銀世界にガス灯の明かりが浮かび、寒さが増すほど幻想的に。新しい一年の始まりに、ぜひ「こころ雪ぐ（ススぐ）」美しい雪の銀山温泉へお出掛けください。

山寺と通称する東北の名刹「立石寺」。中尊寺、瑞巌寺、恐山等と同じく、慈覚大師円仁が開基したと伝わります。松尾芭蕉ゆかりの地として知られ、切り立つ断崖に建てられた「五大堂」からの眺望が素晴らしく、絶景を見られることでも有名です。山頂と山麓に数多くの堂宇が点在し、いずれもビュースポット。奇岩怪石が連なる独特の景観ゆえ、宝珠山はより聖域化され、立石寺における信仰の対象の一つとなっています。比叡山から分火され、今もなお絶えることなく灯されている“不滅の法灯”も必見。静寂と浄化をもたらしてくれるでしょう。

戦国最強の武将と名高い上杉謙信公を祀り、米沢城本丸跡に建立された「上杉神社」。開運招福や諸願成就、学業成就や商売繁盛のご利益があり、山形県内最強のパワースポットです。参道にある舞鶴橋に“毘”と“龍”の文字が記された軍旗が翻り、上杉家の遺品などを展示する「上杉神社稽照殿」も歴史ファン必見。毎年2月に開催される冬の風物詩「上杉雪灯篭まつり」は、約300基の雪灯篭と約1,000個の雪ぼんぼり（雪洞）が参道に設置され、雪国の夜景と呼ぶにふさわしい、雪に反射した柔らかな光がゆらめく、幻想世界を楽しめます。