貴重な歴史遺産は必見「南海道随一の名城・高知城」
慶長6年(1601年)、関ヶ原の戦いの後、掛川城から移った山内一豊によって大高坂山の地に近世城郭として築かれた梯郭式平山城。「南海道随一の名城」と名高い優美な姿を今に残し、江戸時代以前に建造された天守が残る現存12天守の一つです。創建時の天守は享保12年(1727年)に焼失したため、現在残る天守は延享4年(1749年)に再建されたもの。四重六階の望楼型天守・本丸御殿をはじめ、本丸建物群がそのまま現存する、日本で唯一の城郭遺構となっています。歴史に思いを馳せながら、高知城下の眺望を楽しみましょう。
長宗我部元親公が松林に陣を張り、初陣戦勝を祈願「若宮八幡宮」
神地鎮護の神として長浜の地に創建された若宮八幡宮は、鎌倉時代から続く由緒ある神社。土佐の戦国武将・長宗我部元親公が初陣の際、神社の馬場先に陣所を構え、戦勝を祈願したのが始まりといわれ、初陣を勝利で飾った元親公が、出陣の際の戦勝祈願の社として崇敬したと伝えられています。また、一名勝虫といわれ縁起が良いとされるトンボにあやかり、社殿を出蜻蛉式建築に改めたことや、毎年4月に行われる「どろんこ祭り」なども有名です。 現在は高知市南部の総鎮守として、厄除け・開運の神・安産の神など広く信仰を集めています。
唯一無二の行動力を備えた幕末のリーダー「高知県立坂本龍馬記念館」
桂浜の高台に建つ「高知県立坂本龍馬記念館」は、現代においても絶大な人気を誇る幕末の偉人・坂本龍馬をテーマにした記念館です。ガラス張りの外観が印象的なミュージアムは、桂浜のランドマーク的存在になっています。龍馬の姉・乙女に宛てた直筆の手紙をはじめとする貴重な資料を多数公開し、パネルやアニメーション映像など体験型展示を通して龍馬の生涯を紹介しています。また、屋上の休憩スペースから眺める太平洋の大海原は、隠れた絶景スポット。龍馬ファンはもちろん、歴史好きな人から小さな子どもまで存分に楽しめるハズです。
パワースポットでも人気「土佐神社」
日本書紀や土佐国風土記などにも記述されている古社で、土佐一ノ宮として、古くから土佐の人々の心の拠りどころとされています。静寂に包まれた広大な境内には、長宗我部元親公により元亀元年(1570年)に再建された社殿のほか、土佐藩二代藩主・山内忠義公建立の鼓楼と楼門があり、いずれも国の重要文化財になっています。社殿の奥に広がる「志那祢の森」を散策することもでき、高知県屈指のパワースポットともいわれています。心を込めて参拝し、境内をゆっくりと散策することで、より大きなご利益をいただくことができるでしょう。