新潟駅から歩いて行ける、全量純米仕込みの酒蔵を見学/今代司酒造|ARC Travel-Style

新潟駅から歩いて行ける、全量純米仕込みの酒蔵を見学/今代司酒造

2022年12月5日

新潟駅から歩いて行ける、全量純米仕込みの酒蔵を見学/今代司酒造
1767年新潟市で創業した人気の酒造「今代司酒造」。新潟駅からも歩いていくことができ、趣のある蔵の中を、酒造りや歴史の話を交えながら、蔵元や蔵人が丁寧にご案内いたします。お酒にこだわり、2006年からはアルコール添加を一切行わない全量純米仕込みに切り替えました。日本酒造りでは大切な役割の水ですが、今代司酒造では菅名岳」の天然水を使用しています。【今代司】という名前は「今の時代を司る」という意味ですが、皆様に地酒に親しんでいただくために、古くからの伝統を大切にすると同時に、今の時代に合った地酒の魅力や楽しみ方を表現する酒蔵です。


新潟駅から歩いて行ける酒造「今代司酒造」

新潟駅から歩いて行ける酒造「今代司酒造」

【今代司酒造】

◆住所  : 〒950-0074 新潟県新潟市中央区鏡が岡1番1号
◆アクセス:【徒歩】新潟駅から徒歩約15分
◆営業  :年中無休(年末年始除く) / AM 9:00~PM 5:00
⇒公式ホームページはこちら

 

◆歴史
創業は1767年。当初は酒の卸し業や旅館業、飲食業を商いにしていました。江戸後期から明治初期の新潟は、北前船が頻繁に寄港していたため、人口が江戸より多かったといわれるほど大変繁栄していたそうで、今代司も繁盛していたようです。酒造りに本格参入したのは明治中期に入ってから。地盤がよく、阿賀野川のきれいな伏流水が出て、さらに栗ノ木川(現国道49号栗ノ木バイパス)によって原料や製品の運搬に便利だった沼垂(ぬったり)の地に蔵を構えました。この“ぬったり”には他にも多くの酒蔵、味噌蔵、醤油蔵などが立ち並び、今でこそその数は減りましたが、発酵食の町として知られています。新潟は江戸・京都に並ぶ日本三大花街があった土地でもあり、“ぬったり”の蔵は一流料亭の職人たちに鍛えられ味を追求してきたのです。

 

◆新潟清酒の代名詞
昔、まだ酒を瓶詰めではなく、樽詰めで出荷していた頃のことです。町の酒屋さんは酒蔵から仕入れた樽詰めの酒に水を加え、薄めて量を増やしてから売ることが許されていました。ところが酒蔵も酒蔵で出荷する前に水を加えていました。金魚も泳げるほど水で薄まった酒であることを揶揄して「金魚酒」と当時は呼びました。そのなかで、今代司酒造は水で薄めていなかったそうです。つまり酒屋さんがたくさん薄めて儲けられるお酒を出荷していたので、酒屋さんからは大変喜ばれたようです。それが酒屋さんたちのなかで評判を呼び、新潟にある大半のお店で扱っていただくようになったそうです。今でも60歳以上の方には、特に聞き覚えのある蔵で、新潟清酒を代表する存在でした。

 

 

酒造見学-BREWERY TOUR

酒造見学-BREWERY TOUR

◆酒蔵見学・試飲について
今代司酒造のお酒づくりはもちろん、新潟や沼垂地域の歴史などをスタッフが丁寧にご案内いたします。
遠い昔にタイムスリップした気分を体験。ひとむかし前の看板、酒造りで使用した道具など、時代を感じるものでいっぱいです。

・見学は予約制のためお申込み時に時間指定をお願いいたします。
・月~金:9:00, 10:00, 11:00, 13:00, 14:00, 15:00, 15:45(1日7回)
※12月〜3月の冬季期間の平日は、13:00以降の回のみの受付です。
・土日祝:9:00, 10:00, 11:00, 12:00, 13:00, 14:00, 15:00, 15:45(1日8回)
・酒蔵見学は各回10名様以下で行っておりますので、他グループのお客様と同時にご案内になる場合がございます。予めご了承お願いします。

 

 

試飲-TASTING

試飲-TASTING

酒蔵見学の後はお酒のテイスティングができます。造り手の想いを感じながら、様々な味わいの純米酒をお楽しみください。ご自身のペースでご試飲いただけます。お酒が苦手な方にも人気の一本や、おこさまにも大人気のノンアルコール甘酒もございます。

 

《今代司酒造の酒造り》
【全量純米仕込みの酒蔵】
今代司酒造では、酒造りを見直したいという想いで、2006年からアルコール添加を一切行わない全量純米仕込みに切り替えました。それは、酒どころ新潟において戦後最初の取り組みでした。アルコール添加やその他副原料を使わないということは、酒造りの最後に味や香りを調整することができないということです。それゆえ、最初から最後まで、酒造りのすべての工程が緊張感あふれる真剣勝負となることは、全量純米仕込みにするメリットでした。純米大吟醸、純米吟醸、純米酒と、純米だけを作る純米専門の酒蔵として、個性を大切にした酒造りに取り組んでいます。

 

【酒造好適米をぜいたくに使用】
酒造好適米(酒米)は「米粒が大きい」『タンパク質の含有量が少ない』「水を吸いやすく糖化性がいい」という特徴があります。また心白率が高く、蒸米を長く冷却しておいても“もろみ”の中で溶けやすいなど、まさに日本酒造りにぴったりのお米といえるものです。今代司酒造では、1種類を除くほぼすべての酒において、麹米・掛米ともに新潟県産の酒造好適米を100%使用し、純米の旨味とキレの良さの両立を実現することで、食を引き立たせ、飲み飽きせず、人に寄り添える酒造りに努めています。

 

【仕込み水は「菅名岳」の天然水】
日本酒造りでは水がとても大きな意味を持っています。特に仕込みに使う水、そして割水といって最後に加える水の質が重要です。この水においては、味、におい、濁りが無いことが絶対条件ですが、麹菌や酵母菌の発育に必要なミネラル分が適度に含まれており、酒質劣化の原因となる鉄分やマンガン、有機物が少ないことなども大切な要件となります。かつての今代司酒造では、蔵の周囲で湧き出た阿賀野川の伏流水を使用していましたが、環境の変化に伴い酒造りに最適な水を探しまわり、「菅名岳」の天然水にたどり着きました。現在は、仕込み水のすべてで「菅名岳」の天然水を使用しています。

 

 

直営店でショッピング

直営店でショッピング

明治中期の建物をリノベーションした直売店でお買い物。ここでしか買えないお酒や贈り物、ご自身のお気に入りの一本を見つけるのも楽みの一つです。

 

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